LINCLE 導入事例
福岡県 さくら薬局和白丘店
薬局長:堀内祐里さん
さくら薬局和白丘店では、その立地から様々な診療科の患者さまが訪れることが特徴です。薬剤師や事務スタッフも多数在籍しており、発注業務は日替わりで担当者を変えて対応しています。日々変わる処方箋の内容や、近年の医薬品供給の不安定さに迅速に対応するため、LINCLEを活用した情報共有が重要とのことです。
薬局長の堀内さんにLINCLEの導入効果をお聞きしました。
─こちらの薬局の特徴をお聞かせ下さい。
堀内さん:私たちの薬局は大規模な総合病院のすぐ目の前に位置しており、周辺には多数のクリニックがあります。この総合病院には内科や外科など多様な診療科があり、その他にも産婦人科、脳神経外科、歯科、皮膚科など、幅広い診療科の患者さまが来局されます。
そのため、様々な種類の処方箋を取り扱い、医薬品の種類も多いです。また、周辺にはさくら薬局の系列店舗が複数あることも大きな特徴です。 患者さまに最適な対応ができるよう、薬剤師7名、事務スタッフ4名体制で運営しています。
─患者さまが多く、薬局のスタッフも多いのですね。在庫管理や発注業務はどのような体制で行っていますか?
堀内さん: 発注業務は、複数名の薬剤師が日替わりで担当しています。毎日発注担当者が変わるので、情報共有がとても大切です。例えば、「この医薬品は今日の発注リストから外して欲しい」とか、そういう情報を担当者に伝えなければいけないときがあります。要望や情報共有の必要がある場合、私たちはLINCLEを使って情報を共有しています。
LINCLEではホーム画面のメモ欄に記入ができたり、医薬品毎にコメントを入れられます。ですので担当者が簡単に確認できます。直接口頭で伝えることもありますが、共有したい情報は全員が見える場所に記入する方が良いと考えています。 特に最近は出荷調整の影響で入荷しない医薬品が多く、スムーズに患者さまにお渡しするのも大変です。そのため薬局内での情報共有は非常に重要だと感じています。
─医薬品が入荷しない状況では、どのようにLINCLEを活用されていますか。
堀内さん:医薬品卸に確認して入荷しないことが分かったら、別のメーカーの医薬品に変更したり、後発品から先発品に切り替えて発注するなどの対応をとります。そして、「このメーカーの医薬品が入荷しないので別の医薬品に切り替えました」とか、「この医薬品は何月に入荷する予定です」など、共有すべき情報が日々発生します。
医薬品卸から電話で連絡が入ることもあります。その場で全員に伝えることは難しいため、連絡を受けた人がLINCLEに内容を記入しています。発注担当者と電話を受ける人が同じとは限らないので、情報共有ができないと発注業務に時間がかかり、患者さまへの対応にも影響が出てしまうのでは。という懸念があります。
─処方箋の種類が多い上、さらに入荷しない医薬品があったら発注業務は大変ではないですか。
堀内さん:それでも発注業務にかかる時間はおよそ15分くらいです。具体的な業務としては、自動発注予定の医薬品の種類と数量をチェックしたり、必要に応じて予測数量を調整したりしています。通常の発注以外にも、近隣の系列店との医薬品のやりとりや、ヒート包装とバラ包装の医薬品管理なども行っています。
LINCLEの自動発注には結構頼っていますね。LINCLEがなかったら、もっとたくさんの時間が必要になると思います。
─ヒート包装とバラ包装の医薬品管理はどのようにしていますか。LINCLEでは同一の医薬品として在庫をまとめる方法と、別々の医薬品として個別に管理する方法がありますが。
堀内さん:私たちは同じ医薬品としてまとめ、発注の使い分けをしています。基本的には需要予測に合わせてヒート包装の医薬品が自動的に発注されます。バラ包装品に関しては、実際にボトルの中身を見ながら、「あ、そろそろなくなりそうだな」と感じたときに発注しています。
自分で発注するものを選ぶ際にも、LINCLEでは一つの画面から簡単に複数の規格や医薬品卸を選べるので使いやすいですね。
─発注業務は薬剤師の方が行っているとのことですが、事務スタッフの方もLINCLEの操作をされることはありますか。
堀内さん:はい。事務スタッフもLINCLEの操作を行っています。処方箋をレセコンに入力する際に、もし処方箋に書かれている医薬品の在庫がなかったら、LINCLEで他店舗の在庫状況をチェックします。その結果、「どの店舗に何の在庫がある」という情報を印刷して、薬剤師に渡します。最初から在庫がないことが分かれば医薬品を探す手間が省けるので、業務の効率化につながっています。
─他店舗の在庫を参照する頻度は高いですか。
堀内さん:かなり頻繁に使っています。周辺の店舗同士で医薬品の受け渡しが日常的に行われているんです。LINCLEの他店在庫参照画面は見やすいですね。店舗の並び順を自由に変えられますし、不動期間も一緒に表示されるので、「この店舗ではこの医薬品がよく動いているな」とか、在庫量と不動期間を見て判断しています。もし複数の店舗に在庫がある場合は、どの店舗から取り寄せるかを不動期間の長さで選ぶこともあります。
─LINCLEの導入を検討している薬局の方に何か伝えたいことはありますか。
堀内さん: 今ではLINCLEがあることが当たり前になっています。まだLINCLEを使っていない薬局が導入すれば、在庫管理の面で業務負担が軽減されると思います。LINCLEがあれば発注や在庫の情報は一箇所で確認できるので、都度別々の違うシステムを開く手間が省けます。 私たちの薬局では患者さまとのコミュニケーションを大切にしています。電話での服薬期間中フォローや、かかりつけ薬局・薬剤師制度、在宅訪問などを積極的に行っています。そのためには、日々の対物業務にかかる時間を少しでも削減したいと考えています。LINCLEは自動発注をしてくれたり、薬局内の情報共有もできるため、対物業務が効率化できています。LINCLEの存在は本当にありがたいですね。
─堀内さん、ありがとうございました。
品目数 | 約2,000品 |
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処方箋応需枚数 | 約2,400枚/月 |
人数規模 | 薬剤師7名、事務スタッフ4名体制 |