「処方箋は断らないです」
面処方４割の薬局でLINCLEが役に立つ理由とは

─医薬品の在庫管理についてお考えをお聞かせください。

岩倉社長： 医薬品の在庫管理は非常に重要です。薬局が努力して処方箋の枚数を増やしても、医薬品を必要以上に購入してしまうと結果的に損失が出てしまいます。在庫管理は薬局の利益に直結するわけですね。
私は在庫管理や発注業務については長い間課題を感じていました。医薬品在庫を金額に換算すると非常に大きく、数量や金額を数字でしっかり管理したいのですが、実現するにはやることが多すぎます。発注するかどうかを判断するためにデータを確認したり、月末であれば発注時期を調整したりですね。
この課題を解決するにはシステムに任せるしかないと考えました。実は以前から在庫管理システムをいろいろ試してきたんですよ。お試しで使ってみても採用には至らなかったり、採用しても結局多機能すぎて使いにくかったりと試行錯誤を続けてきました。

─LINCLE導入以前に使用されていたシステムとはどのように違ったのでしょうか。

岩倉薬局長： 以前の在庫管理システムは、どこを押せばどの画面に行くのかが分かりにくかったんです。その点、LINCLEはパッと見て必要なものが全部見えます。PC操作が苦手な人でも分かりやすくなっていますね。

岩倉社長：以前の在庫管理システムは、使い慣れていない人にはハードルが高いように感じました。週に２回しか勤務しないスタッフなどには分かりにくかったのです。LINCLEはそういうとっつきにくさを感じないところが良いですね。

─LINCLEの「ここが使える」という点はどこですか。

岩倉薬局長： 自動発注ですね。よく使う医薬品は何もしなくても自動で発注してくれます。発注する医薬品の漏れがないので安心です。

─LINCLEの需要予測が上手く機能していますね。

岩倉社長： 需要予測で在庫量を丁度良く維持するようになったので、医薬品を返品することも減りました。以前は返品作業のために残業することもありました。営業終了後にひとつひとつレセコンのデータを見るわけです。この医薬品は何人に処方されるのか。そのうち何人が今月来ているから残りは何人で…とかいった具合に、まさに人海戦術でした。しかもその作業は特定の人しかできないので時間がかかります。そんなアナログな作業が一切なくなりました。

─自動発注をする上で、面処方での医薬品に対応はできていますか。

岩倉社長： 薬局に持ち込まれる処方箋の４割が面処方です。面処方には２種類あると考えていまして、１つは門前の先生にかかっている患者さまが、ついでに持ってきてくれる処方箋。もう１つは、こちらの薬局を選んで持ってきてくれる患者さまの処方箋。後者が多いところが当薬局の強みだと思っています。
うちは処方箋を絶対に断らないです。医薬品の在庫が無かったとしても「お時間をいただければ用意します」と言って他の薬局に依頼して集めます。そうやって患者さまとの信頼関係を構築できればまた来ていただけます。

岩倉薬局長： 医薬品がどこにも無く、当薬局が7軒目や8軒目だという患者さまもいらっしゃいます。電話をかけたり走り回ったりして医薬品を集めています。

─面処方が多いことで取り扱う医薬品の種類は増えているのでしょうか。

岩倉薬局長： そうですね。近隣の医療機関に対応するだけなら医薬品の種類はそこまで多くなりませんが、面処方を多く受けるとなると、医師によって使用する医薬品が違うことに対応しなければいけません。面処方が多くなる分、医薬品の種類も幅広くなりますね。
それでも多く使用する医薬品は、予測と発注をLINCLEに任せています。来客予測がすごく役に立っているんですよ。一切PCを触らずにそのまま自動発注されるのを待つだけですから。バーコードで読み取って個別に発注する医薬品もありますが、以前に比べると少なくなったので医薬品の箱を捨てられるようになりました。

─スタッフの方からLINCLEはどのように評価をいただいていますか。

岩倉社長： LINCLE無しでは在庫管理は無理です。というくらい、以前の環境には戻れなくなっています。正直言うと、在庫管理は面白い仕事ではないです。それが片手間で出来るわけですよ。以前はスタッフ一人が在庫管理に専念する必要がありました。在庫管理に手間がかからなくなれば調剤などの業務ができます。業務が効率化することによって従業員満足が上がりました。
LINCLEはうちのツボを押さえているんですよ（笑）例えば、患者さまの来局が予測とずれることもあるのですが、LINCLEは適切に対応してくれます。以前使用していたシステムではできませんでした。でもそれは他のシステムと比べないと分からない点でした。
在庫管理システムを利用したことのない薬局だと分かりにくいとは思いますが、他のシステムとの違いを知ればLINCLEを選ぶ薬局が増えるのではないでしょうか。