LINCLE 導入事例
北海道 なの花薬局千歳北陽店
薬局長:西川亮太さん
なの花薬局千歳北陽店では服薬フォローや在宅訪問など、患者さまに合わせた対応を重視しています。
LINCLEを導入してから、発注・在庫管理の担当者を決めずに全員で在庫管理ができるようになったことで、取組に注力できるようになったといいます。
- こちらの薬局では、来局される患者さまや処方される医薬品に特徴はありますか?
西川さん:当薬局には糖尿病の患者さまが多くいらっしゃるといった特徴があります。千歳市内はもちろん、市外からも多くの方が来局されます。そのため、糖尿病向けの医薬品を多く在庫しているんですよ。
糖尿病は長期的に付き合わなければならない病気です。患者さまの多くは1ヵ月単位の処方で、繰り返し来局していただいています。血糖コントロールが安定している方だと、処方の間隔が2~3ヵ月単位の長期になることもありますね。
- 現在、薬局として、どのようなことに力を入れていらっしゃいますか?
西川さん:服薬フォローです。患者さまに体調の変化や、医薬品に関する質問などを直接伺います。
特に、医薬品が追加されたり、インスリンの単位が増減した患者さまに対しては、低血糖が起きていないか入念な確認が必要です。こうした服薬フォローは月に30件ほど行っています。
- LINCLEを導入されるにあたり、不安などはありましたか?
西川さん:新しいシステムを導入するということで、使いこなせるのか?本当に役に立つのか?といった不安はありました。ただ、実際に操作してみたらスムーズに使えましたね。
- 店舗の在庫管理では、どのような点に注意されていますか?
西川さん:欠品を起こさないように、ということを第一に考えています。
しかし最近は発注してもすぐに納品されない医薬品が多くて、欠品しないようにするには工夫が必要ですね。
LINCLEが自動発注をしてくれても、医薬品卸から出荷調整中との連絡をもらう機会が増えています。
- 出荷調整で納品されない場合、LINCLEではどのような対処をされていますか?
西川さん:すぐに必要なものなら、LINCLEで別メーカーの医薬品に切替えて発注します。
余裕がある医薬品であれば、切替えやキャンセルはせずに待つこともありますね。
少し待った後、医薬品卸に入荷しそうなタイミングを狙って再度発注をかけます。
LINCLEでは「発注した医薬品の内、納品されていないもの」を簡単に確認できるのが良いですね。
過去の発注履歴を使って再発注が簡単にできるのも、LINCLEの使いやすいポイントだと思います。
- かなり使いこなされていますね。
西川さん:LINCLEを使いこなしているのは私だけではありませんよ。当薬局の従業員は全員LINCLEを活用できるので、発注管理は分担制にしています。
在庫があるかどうか確認したり、他店舗へ譲渡するときの領収書を作ったりと、積極的にLINCLEを活用して業務を行っています。
私としては非常に助かっていますね。
- みなさん使い方はどのように習得されているのでしょうか。
西川さん:当初はマニュアルを見ながら覚えていきました。ある程度使えるようになると、従業員同士で教え合うようになりましたね。新たに発見した活用方法などは従業員同士で会話が出ることもあります。
LINCLEサポートチームが提供してくれている、ウェブ勉強会にも多くの従業員が参加していました。
発注したのに納品されない医薬品の対処法など参考になる内容で役に立ちました。
ウェブ勉強会を見た後、従業員同士で実際にLINCLEを操作して理解を深めています。
- LINCLE導入前後で薬局の状況に変化はありましたか?
西川さん:LINCLE導入以前は発注業務に30分以上かかることも珍しくありませんでした。患者さまが来局されても発注担当者は応対ができない時間帯があったんですよ。
今は何も操作しなくても、需要予測で必要な医薬品をリストアップしてくれますし、自動で発注までしてくれるので業務効率化につながっています。
何より患者さまの応対に薬局内の全員であたれるようになった点がすごく良いです。
投薬の順番待ちで患者さまをお待たせすることも少なくなったと感じています。
- 自動発注の効果を実感されていますね。
西川さん:普段使用しない医薬品の処方があったときなど、自分で判断して発注するときもありますが、ほとんどはLINCLEに任せて自動発注です。
- 自動発注では需要予測された医薬品が発注されますが、発注量は適正だと思われますか?
西川さん:適正だと思いますよ。丁度いい発注量になります。
通常使用する医薬品に関してはほぼ欠品はしないですね。
- 欠品は少ないとのことですが、廃棄に変化はありましたか?
西川さん:廃棄件数は少なくなっています。
廃棄の削減に関しては従業員の意識が高くて、LINCLEでの管理方法も従業員同士の会話を聞いて「真似しよう」と思ったりするくらいですから。
担当者を固定せず、複数人で管理することの良さを感じています。
- 管理方法で工夫されていることはありますか?
西川さん:糖尿病の医薬品は、事故がないように調剤したらその都度在庫の確認をしています。
確認作業ではLINCLEの画面が見やすく把握しやすいので、従業員の在庫管理に対する意識も高くなっていると感じますね。
- なの花薬局はチェーン展開をしていますが、他店舗の在庫状況を確認することはありますか?
西川さん:他店舗の状況はよく見ますね。
リアルタイムで在庫状況が見えるので「この店舗でこの医薬品が動いているな」と分かります。
「たくさんありそうだから譲ってもらおう」だとか、「使用量の多い店舗に使ってもらおう」とか、従業員とも相談しながら他店舗と融通しあっています。
- LINCLEを活用した今後の展望をお聞かせください。
西川さん:LINCLEを活用して発注業務に時間を取られなくなったこと、従業員全員が在庫管理をできるようになったことで時間を作れるようになりました。
今、社内では在宅委員会というチームがあり、患者さまへの在宅訪問に力を入れています。
私はそのメンバーとして活動を行っているのですが、今後はもっと活動の幅を広げていきたいですね。
- 最後に、LINCLEの導入を検討されているほかの薬局へ、メッセージをお願いします。
西川さん:LINCLEの導入で医薬品の管理がとても楽になっていますね。特に自動発注は便利な機能なので、きっと重宝すると思います。当薬局でもかなり発注にかかる時間は短くなりました。
- 西川さん、ありがとうございました。
品目数 | 約1,900品 |
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処方箋応需枚数 | 約1,800枚/月 |
人数規模 | 薬剤師4名、事務スタッフ3名体制 |